グリッロ

異名: リッドゥ、アリッドゥ

単一品種: 緑色の輝きのある麦わら色。フレッシュな味わいが引き立ち、香りはグレープフルーツと地中海地方の香料を帯びる。原産地の種々の特徴が混在する味わい。強い香りと味が持続。

白葡萄。シチリア島西部の代表的な品種。マルサラのベースとして、またはその土地の代表的なテーブルワインとして最も知られている。1990年代より、かなり厳格な「再評価」が課されている。シチリア全州で5,600ヘクタールの栽培面積を持つが、そのうちの5,000ヘクタールがトラパニ県のみに集中する。

カタッラット

異名: カタッラットゥ・ルストゥル・ビアンク、カタッラットゥ・ルストゥル、カタッラッデッドゥ・ルストゥル、カタッラットゥ・ルストゥラ・カーネ。

単一品種: ワインは濃い麦わら色、時には琥珀色を呈する。地中海沿岸の果実の香り。しっかりしたフルボディ。
白葡萄。Paulsen (1905) によりカタッラット・ビアンコ・コムーネワインのための精選種とみなされる。房がぎっしりと詰まっており、また実のろう粉が他に比較して少ないのが特徴。カタッラット・コムーネは、シチリアで古来から栽培されている白葡萄の一品種であり、特にトラパニ県の西側斜面26,000ヘクタールに渡り広く分布。1696年に出版されたHortus Catholicusの中で著者Cupaniはこの葡萄はマルサラを製造するのに適した葡萄のひとつと記述している。

ジビッボ

異名: モスカート・ディ・アレッサンドリア、モスカート・ディ・パンテッレリーア、モスカテッローネ、サラマンナ。

単一品種: 金色を帯びた麦わら色。乾燥するまで置かれた場合は琥珀色を帯びる。広がりのある非常に強い。フルーティでスパイシーな芳香。砂糖漬けの柑橘類とドライフルーツのアクセント。 かなり甘く滑らかで、フレッシュながら豊かな風味があり、これらがワインをバランスの取れたフルボディに仕上げている。強い香りと味が持続。

この葡萄はフェニキアの時代に食用の葡萄として用いられた(そのまま、あるいは乾燥させて)といわれているが、定かではない。しかしそのことから、保存用に乾燥させた葡萄を意味する、シチリアで用いられたアラビア語語源の言葉「ジビッボ」と呼ばれるようになったといわれる。栽培面積は1,762ヘクタールで、トラパニ県のみに限られている。

グレカニコ

異名: グレカニコ・ドラート、グレカニク・ビアンク・ア・ジリモリ、レカニコ、グレカニク・ビアンク・ア・クルチ

単一品種: 金色を帯びた黄色を呈する洗練されたワイン。アルコール度は比較的強く、地中海沿岸の果実の軽い心地よい香り、フレッシュで味わい深く、調和の取れた味わい。
白葡萄。原産はギリシャといわれている。シチリア全州で約5,600ヘクタールの栽培面積をもつが、主な栽培地はシチリア島西岸、トラパニ県で、その面積は4,000ヘクタールに及ぶ。前述のCupaniが1696年に”Grecani(グレカーニ:ギリシャの)”と呼ばれるシチリア葡萄と記してはいるが、その原産は明らかではない。

ペリコーネ

異名: ペリコーネ・ネーロ、ピニャテッドゥ、ニウル、ピリクーニ、トゥッカリーヌ。

単一品種: バイオレットがかった赤色を呈し、やや強めのワイン。葡萄の香りにフルーティとスパイシーが混ざった暖かみのあるバランスの取れた香り。
ダークレッド色の葡萄。シチリア島西部で何世紀も前から栽培されてきた代表的な品種。現存する文書には記述がほとんど見当たらないが、19世紀終わりから20世紀初頭にかけて、パレルモからトラパニに及ぶ地域に最も多く栽培されていた種類のひとつである。

インソーリア

シノニム: Anzonica (アンゾーニカ)、Ansonica (アンソーニカ)、Inzolia (インゾーリア)、Ansolica (アンソーリカ)、‘Nzolia (ンゾーリア)、 Ansolia (アンソーリア), Uva dl Giglio (ウーヴァ・ディ・ジリオ)。

単独品種: やや薄緑色がかった、麦わら色を帯びたワイン。柑橘類やドライフルーツなどの強くはっきりとした香りが特徴。酸味は弱く、温かみがあり釣り合いの取れた味わい。

インゾーリアはシチリア最古の土着品種のブドウだといわれています。
その後、ギリシャ商船によりイタリアの各州、特にサルデーニャ島、ラツィオ州、トスカーナ州南部、ジリオ島、そしてエルバ島へと広められていきました。中でも特にシチリア西部に普及し、とりわけパレルモ、アグリジェント、トラーパニの3県で構成される三角形の域内で、インソーリアは本来持ち合わせていた特性を充分に発揮することになりました。

ネロ ダーヴォラ

異名: カラブレーゼ・ドルチェ、カラヴレーゼ・ダーヴォラ、カラブレーゼ・ディ・ヴィットリア、ニゥレッドゥ・カラヴリージ。

単一品種: ルビーレッドにバイオレットカラーのアクセント。フルボディでフルーティな味わい。
赤葡萄で、その変種は町の名Avola(アヴォラ、シチリア方言でAulisiまたはAvolese)から取られた”Calabrese(カラブレーゼ)”の名前で登録されており、その起源は7世紀に作成された文書中の記録にまでさかのぼることができる。シチリアを代表する葡萄で、以前はアグリジェントからシラクーザに及ぶ地域での特有な葡萄であった。現在の作付面積は約19,000ヘクタールで、そのうちの57%がアグリジェントからトラパニに及ぶ地域での生産である。